【問】
5月14日は、廿日市市が発しょうというある玩具(がんぐ=おもちゃ)の記念日となっています。
その玩具とは何でしょう。
【答】
けん玉
けん玉の原型となったものは非常に古く、16世紀ごろにはフランスなどで遊ばれていた「ビルボケ」というもので、日本には江戸時代に伝わってきたのですが、当時は剣と玉しかない玩具だったそうです。
それに皿をつけて「日月ボール」として考案したのが、江草濱次(えぐさはまじ)氏で、彼は木工ろくろ技術と木工玩具の生産地として有名な廿日市を訪れ、製造を依頼し、以後、廿日市で作られた多くのけん玉が、けん玉文化をつくりあげてきました。
廿日市市では、最盛期には全国生産の約7割をしめるほど大量に生産されていましたが、1998年には最後の製造業者がやめるほどまでになりました。
しかし、復活を求める根強い声から、2001年に、はつかいち観光協会、廿日市商工会議所、廿日市市が協力し、廿日市市木材利用センターでけん玉の製造が始まりました。
現在、廿日市市木材利用センターでは、けん玉の製造見学もできるそうです(要予約)。
コロナ禍が一段落したら、一度訪れてみてはいかがですか?
(西条教室N)