気になるニュース511回「新しい町づくり」

【問】

都市の環境、設備、消費者の行動データなどのさまざまなデータをAIで分析して、都市生活を最適な状態で行えるようにするという都市計画があります。この都市のことを何といいますか。

【答】

スマートシティ

IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの技術を使って、住む人にとってより安全・安心で快適な暮らしを目指すシステムを「スマートホーム」といいます。
空調や照明などの家電製品を家の外から動かせたり、スマホでカギの開け閉めができたりと便利なしくみですが、こういった情報通信技術を都市全体で活用していこうという考え方が、スマートシティです。

トヨタ自動車が、静岡県裾野市に「ウーブン・シティ」の建設を発表しました。
これは、情報通信技術(ICT)によって、住民一人ひとりの活動や企業の方向性をとらえ、都市の効果的・効率的なエネルギー利用を目指すものです。交通渋滞をなくしたり、住民の健康状態の確認や子どもや高齢者の見守り、治安の維持、あるいは災害対策などにも利用されます。
ロボット・AI・自動運転などの先端技術の機能を持った都市にトヨタの従業員や関係者を中心に入居してもらい、実際に街の中で暮らしてもらうことで検証していこうという計画です。

イギリスのロンドンやアメリカのニューヨーク、オランダのアムステルダムや、デンマークのコペンハーゲンなど世界各地でスマートシティ化が進められています。
人や車の交通量を把握して交通を管理したり、街灯の電気量をコントロールしたりとさまざまな分野で実証研究が進んでいるようです。

(五日市教室A)