【問】
野菜の値段が冬になっても高いままですが、8月の高温乾燥などで苗の育成などに大きな影響があったことなどが原因のようです。
さて、日本が一番野菜を輸入している相手国とはどこでしょう。
【答】
中国
野菜の値段が下がりません。
平年と比べても約4割程度高いままの水準となっているそうです。
ダイコンやキャベツ、ハクサイなど、高いものでは1.6倍から1.9倍の値がついているものもあるそうです。
記録的な猛暑だった8月。
この時期は秋・冬野菜の播種・苗の育成の時期になるのですが、この時期に発芽がうまくいかなかったり、苗が枯れてしまったりということが多かったようです。
また、10月以降の冷え込みなどで生育が遅れ、出荷量が上がらないことも高値の原因です。
ジャガイモやタマネギなどは主産地である北海道が大雨の影響などで不作で、来春までの高値が予想されています。
国産の野菜の高騰(こうとう)で仕入れ値段が上がり、その分の赤字を価格に転嫁(てんか)できない加工業者などは悲鳴をあげています。
冬の味覚である「鍋料理」にも影響が出そうです。
ダイコンや白菜の少ない鍋なんて、味気ないですよね。
そこで生鮮野菜の輸入も急増しています。
冷蔵まで含めると、輸入量は前年の同じ月を上回ってきており、しかも輸入量の約6割は中国産です。
値段も国産の約4~7割程度と安いのですが、中国からの輸入品の安全性の問題が大きくクローズアップされた2008年のことはまだ記憶に新しいところでしょう。
日本では禁止されている農薬の使用や、それによる土壌汚染など中国産の野菜に対する不安はぬぐいきれません。
しかし、家計のことを考えると背に腹は変えられないといった消費者も多くいるのは間違いありません。
単純に高いとなかなか手が出ないからです。
値段の高騰の一因として、出荷される野菜には一定の規格があり、ちょっとでも規格外だと市場に出す品物としては受け付けてもらえないといった状況も関係していると思います。
実は、規格外品だとずいぶん安くなるのです。
また、複数の意識調査の結果、青果の規格を撤廃あるいは緩和すべきだという消費者・生産者がかなりいます。(今年上旬の日本政策金融公庫の調査では消費者89%、生産者64%)
第一次産業(農林水産業)は自然の相手のものですから、これから先の気候変動のことを考えると、国家や世界単位で対策を講じていかないとならない気がします。
現在の農政では今一つ安心できません。
さらなる米の減反計画も発表されていました。
日本人の主食である「米」の生産を減らして、本当に大丈夫なのでしょうか。
さまざまな規制でがんじがらめになっていて、なかなか抜本的な解決策がうてないのだとは思いますが、できることから手をつけてほしいと思います。
まず国民の生活ありき、という視点が大切だと思います。
(五日市教室A)
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