【問】
今年からちょうど90年前の1931年9月に、当時の中華民国の奉天の近くにある柳条湖という場所で起きた事件をきっかけに武力衝突がはじまり、翌年にはこの地域に新しい国を建国しますが、そこにいたるまでの一連の動きを何とよびますか。
【答】
満州事変
当時、この地域は満州と呼ばれており、関東軍という日本の軍隊が南満州鉄道の守備のために駐屯(ちゅうとん)していましたが、その鉄道を自ら爆破し、それを中華民国側のしわざとして満州一帯を占領しました。
さらに翌年には満州国を建国しましたが、政治の実権は関東軍がにぎっていました。
この満州事変以降、国内では軍人による政治家を暗殺する事件が続き、さらに中華民国との全面戦争となる日中戦争へと進み、その後の太平洋戦争へとつながっていくことになります。
後に15年戦争とも呼ばれるこの時期の、最初のきっかけが満州事変だったのです。
6年生の皆さんは、今ちょうどこの部分を社会の授業で取り組んでいるはずです。
日本の歴史の中でも最も過酷(かこく)な時代だったと思いますが、しっかり学んでおきましょう。
(皆実教室T)