気になるニュース505回「長くしたのは」

【問】

2019年から最長25mのダブル連結トラックの導入が本格的に始まりました。このトラックの最後尾には「追い越し注意」の表示があります。これはなぜですか。

【答】

車両が長いため、追い越しに時間がかかることを計算に入れておかないと、無理な追い越しが事故につながる可能性があるため。

国内の貨物輸送は自動車によるものが多くなっていますが、一方でトラックドライバーの不足が問題となっています。
人手が足りないため、労働時間が長くなり、それが事故につながるケースもあります。
また、二酸化炭素の排出量の問題もあります。
この連結トラックは、ドライバー1人で大型トラック2台分の荷物を運ぶことができるため、輸送の効率化もでき、二酸化炭素の排出量も4割削減できることが実験でわかりました。
現在も少しずつ導入が進んでいます。

もちろん、だれでもが運転できるわけではなく、長年の経験・技術があり、こういった車両を安全に運転できると認められた人にしか許可されません。
また、車両にはアンチロックブレーキシステムや車線をこえたら警報が鳴る装置などを装備する必要もあります。
ぜひ安全に運行してほしいですね。

さて、問題の解答ですが、高速道路では左側が走行車線、右側が追い越し車線となっています。
この連結トラックは車両が長く、およそ新幹線の車両1台分もあります。ですから、追い越しにかかる時間も通常の自動車の場合とは大きく違ってきます。また、連結トラックが何台か連なって走行している可能性もありますね。
いずれにしても、安全が第一なのです。
最近の入試にはこういった説明をさせる問題が増えていますので、これまでとは少し違った出題をしてみました。

(五日市教室A)