【問】
日本で初めて正確な日本地図をつくったのは誰ですか。
【答】
伊能忠敬
伊能忠敬は、江戸時代に日本全国(当時の蝦夷地をふくむ)を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人です。
1800年から1816年で10回もの測量を行いました。
忠敬は1814年から地図の作成に精力的に取り組んでいましたが、残念ながら完成する前に亡くなりました。
忠敬の死後、弟子や天文方と呼ばれる幕府の役所の人たちによって地図の作成が続けられ、1821年に完成し、大図・中図・小図から成る『大日本沿海輿地(えんかいよち)全図』が幕府に提出されました。
この地図は幕府の書庫に大切に保管され、公開されることはありませんでしたが、明治以降には色々な用途に利用されました。
いまではだれでも見ることのできる地図ですが、当時は国家機密として扱われていたのです。
シーボルトが追放されたのも、この地図が原因でしたね。
(皆実教室S)