【問】
毎年12月にはこの1年間の世相を反映する「今年の漢字」が発表されていますが、今年はどんな文字が選ばれたでしょうか。
【答】
密
漢字検定を運営している組織が、毎年年末に今年1年の世相(世の中のありさまや風潮)を表す漢字1字とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を「今年の漢字」として発表しています。
京都の清水寺の貫主の方が、大きな筆で漢字一文字を書いている姿を、ニュースで見たことがある人もいると思います。
今年の「密」は、新型コロナウイルスの問題に揺れ続けている今年1年をあらわす文字として納得の一文字ですね。
ちなみに第2位は「禍」、第3位は「病」とコロナ問題につながる字が続きます。
過去の「今年の漢字」を見てみましょう。
まず、昨年は「令」で、これは新しい「令和」という元号がはじまった年だからでしょうし、2018年は「災」で、西日本豪雨などの自然災害の多かった年だからだと考えられます。
2016年はリオデジャネイロでのオリンピックに沸いた年であり、その年の漢字は「金」。
2014年は17年ぶりに消費税が上がった年であったためか「税」が選ばれています。
このように「今年の漢字」を見ていくと、その年に何があったのかが推測できますね。
それでは、東日本大震災が発生した2011年の「今年の漢字」は何だったか、お家の人と考えてみてください。
小学校では習わない漢字ですが、震災以降、本当によく見かけるようになった漢字です。
(皆実教室T)