羽化とは何と神秘的なのだろう。
あの不恰好な蛹から細い部品と薄い部品だけで構成されたチョウが傷つきもせず出てくるのだ。
外界の空気を確かめるように、自らが確かに新しい姿に生まれ変わったことを肯定するように暫くじっとしている様子もいじらしい。
庭にミカンの仲間が植えてあるせいで、毎年アゲハの幼虫をたくさん見ます。
今年は一番被害がひどかったのがカボスで、葉っぱが丸裸に。
ちびちゃんが興味を持ったので、いくつかつかまえてきて虫かごの中で様子をみていました。
ほとんどがナミアゲハですが、少しクロアゲハの幼虫も混じってます。
まあしかし幼虫どもはわしわしと葉っぱを食べる。
それが仕事とはいえ日がな一日食べてますね。
植物で必要なカロリーをまかなうってのは全く量が必要なのだということを目の当たりにする思いでした。
で、朝、気がつくと羽化している。
生まれ変わる様子をヒトには決してみせないつもりであるかのように。
物いわぬ虫の生命の営みにしばし打たれおりました。
なんだか自分が子をとりあげたような錯覚をしております(笑)。何にもしてないんだけど。
でも改めてまじまじと見てみると、羽の模様もデザインも美しいですね…
個人的にはアオスジアゲハの羽の色が好きであります。
(五日市教室A)