気になるニュース479回「戦争状態終了から約70年」

【問】

1951年9月4日から始まった講和会議で、日本がアメリカの管理下から独立することが決まった条約の名前を答えなさい。

【答】

サンフランシスコ平和条約

今から75年前の1945年8月15日に日本はポツダム宣言を受諾し、アメリカの管理下に置かれていました。
それから6年後の1951年9月4日から開催されたサンフランシスコ講和会議には、第二次世界大戦中に日本へ宣戦布告をした国を含め、52か国が参加しました。
会議は9月8日まで行われ、当時のソビエト連邦・チェコスロバキア・ポーランドを除く48か国と日本との間でサンフランシスコ平和条約の調印がされました。

この条約が実際に効力を持ったのは、講和会議から約7か月後のことです。
サンフランシスコ平和条約が発効されたことにより、連合国軍による占領統治から脱し、主権を回復した日本は、独立国として国際社会に復帰することになりました。
しかし、この時点で沖縄や奄美群島、小笠原諸島はまだ返還されず、アメリカの管理下に置かれたままでした。
沖縄が日本に返還されたのは、サンフランシスコ平和条約が発効されてから20年後の1972年のことです。
 
今の日本を考えると、この国に主権がなく、他の国の軍隊に占領されていた時代があったとは、とても考えにくいことですよね。

(皆実教室S)