【問】
中央教育審議会の特別部会で、小学校でも中学校や高校のように教科ごとに専門の担任を設ける案が出ました。そこで教科担任制度を用いるように挙げられた科目は、英語とあと2科目は何でしょうか。
【答】
算数と理科
小学5・6年生の授業を対象に、英語と算数と理科の授業を教科担任制にすることを検討しているそうです。現在は私立の学校などを除けば、ほとんどの学校でクラス担任の先生が多くの科目を担当していますが、個人個人への負担も大きく、また、子どもたちにとってもより専門性の高い授業を受けられることは良いことのように思います。
ただ、ここで問題になってくるのは、人員の確保の問題です。教員1人1人の負担が減るのはよいものの、その分教員の数は増やす必要があります。昨今の働き方改革などでも教員の負担はなかなか減っていないとされていますし、教育関連の担い手を増やすには、まだまだ越えなければならないハードルは多そうです。
また、個人的には教科担任制が必要とされる科目に国語が入ってこなかったことには違和感を覚えました。まだ慣れている先生が少ない英語、数学につなげるうえでも専門知識があった方がよい算数、実験器具の扱いなどに長けている方がよい理科と、それらが挙がることには異論はないのですが、国語力の低下が叫ばれて久しい国語にも、何か改善の一手を求めたいところではあります。
(五日市教室T)