気になるニュース477回「最高気温」

【問】

8月17日に、静岡県浜松市にて、日本国内最高気温41.1℃を観測しました。
このように暑くなったのは、太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり合っていることと、○○○○現象による影響と言われています。
○に当てはまる文字は何ですか。

【答】

フェーン

理科の学習の中に出てくるフェーン現象。
風が山にあたり、山をこえるときに、乾いた温かい(熱い)風になる現象です。
もともとドイツの南部で、アルプスをこえてきたかわいた暖かい風をフェーンと呼んでいたことから、この名前がつけられています。
また、フェーン現象は一年中おこるため、例えば、冬に異常な高温になったなどにも影響していることが多いです。

さて、世界に目を向けると、日本と同じように夏の北半球での最高気温はどうなんでしょうか。
ニュースを見た方もいるかも知れませんが、アメリカのカリフォルニア州にあるデスバレーという場所で、8月16日に54.4℃を記録しました。
このデスバレーは、3000m級の山に囲まれた低い盆地であるため、空気が盆地外と入れ替わりにくいことや、高い山からのふきおろすフェーンの影響もあって、高温になりやすい地形になっています。

さらにここでは、1913年7月10日に56.7℃という世界気象機関が認定する世界最高気温が記録されています。
フェーンから気温の世界記録まで話が広がりましたが、学んだことと実際に起きたことをつなげて考えるようにすると、より実感しやすくなりますよ。
ただ単に勉強というよりは、世界で起きていることを少しでも理解できたら楽しいと思いませんか。

(西条教室N)