【問】
日本は山地の多い国土のため、川は短くて流れが急であることは授業でも習いました。
そのなかでも3大急流と呼ばれる川がありますので、その名前を答えなさい。
【答】
最上川、富士川、球磨川
昔から流れのはやい川として、三大急流といわれていた3つの川の特徴を確認しておきましょう。
最上川は山形県を流れる川で、一つの県だけを流れる川としては日本最長であり、庄内平野に流れ出ています。
富士川は長野県・山梨県・静岡県の3県を流れ、「富士川の合戦」など歴史にも登場し、古くから水運が盛んで駿河湾に流れ出ています。
球磨川は熊本県を流れる急流で、名前の由来も「九万の川が流れ込む」からつけられたのでは、といわれる程です。
昔から水運が盛んで、それが廃れてしまった今でも観光の川下りができることで有名な川です。
その三大急流のうち、球磨川と最上川がこの7月に氾濫し、大きな被害が出ました。
昔からその地域の暴れ川としても有名であり、長い歴史の中で水害は幾度も経験してきたのだと思いますが、何十年に一度の災害に対する対応は、とても難しいことだとも思います。
今回、大きな被害が出なかった富士川の地域では、「熊本県で起きた球磨川の氾濫は、同じような地形と川を持つことから他人ごとではない」との話が出たそうです。
私たちが住む広島でも、2年前に西日本豪雨という大きな災害に見舞われましたが、すでに風化しかけているところはないでしょうか。
他の地域で起こったことを自分たちの地域のことと考えそれに備える、といった姿勢が、何十年に一度の大きな災害に備えるための方法の一つではないか、と感じます。
(皆実教室T)