気になるニュース469回「本土では8月15日ですが」

【問】

6月23日は、太平洋戦争の沖縄戦で,日本の組織的戦闘が終わった日として、沖縄県が制定している記念日となっています。この日を何といいますか。

【答】

慰霊の日

太平洋戦争末期、連合国軍が上陸した沖縄では、住民をまきこんだ激しい地上戦が行われました。
この戦いは日本側の使者・行方不明者約19万人のうち、民間人が9万4千人をしめる悲惨なものでした。
犠牲になった人々に祈りをささげる日として、制定されたのが慰霊の日です。

この日には、糸満市の摩文仁(まぶに)の丘にある平和祈念公園で、沖縄全戦没者追悼式が行われます。ここに学校の教科書にものっている、「平和の礎(いしじ)」もあります。ひめゆりの塔もすぐ近くです。
この日は県庁、市役所、小中学校なども休みとなります。

沖縄県というとリゾートの印象が強いのですが、こういった過去の歴史にふれ、反戦の思いを新たにすることも大切だと思います。
価値観の異なる隣人、文化の違う人たちと理解しあうことが必要な時代になってきました。
自分がよければそれでいい、気にくわない相手は排除、そんな考え方に染まらないようにしたいものです。

(五日市教室A)