【問】
7月15日に新たな通貨記号が決まった、インドの通貨単位は何といいますか。
【答】
ルピー(インド・ルピー)
日本の通貨単位は「円」です。
通貨記号は「」。
さらに細かい通貨単位として、円の100分の1を「銭」、1000分の1を「厘」とよびますが、現在は計算の際の単位として用いられるのみで、実際の生活の中で流通しているのは「円」だけです。
中国では「元」、韓国では「ウォン」ですが、これらはともに「圓(円の旧字体)」に由来しているそうです。
アメリカでは「ドル」、ブラジルは「レアル」、ロシア連邦は「ルーブル」。
国によってさまざまな通貨単位があるのです。
また、国をこえる通貨単位としてはEU(ヨーロッパ連合)の中で流通している「ユーロ」があります。
これはEUが、アメリカなど大国に対抗するために組織されたため、通貨単位を同一のものとし、国をこえて一体となる必要があったためです。(もっとも、イギリスやデンマークのようにユーロを採用していない加盟国もありますが。)
今回、インド政府が、インドの通貨「ルピー」を表す記号を決めたのも、経済がどんどん発展を続けている現在、ルピーをアメリカドルや日本の円などと並ぶ世界の主要通貨に押し上げたいというねらいがあります。
そこで、$や¥と同様に、人々に受け入れられやすい新しい記号が必要だと考えたのですね。
経済発展著しいインド。
その背景には優秀なIT技術者の存在があり、NASAやIBM、マイクロソフトなどでは、インド人の占める割合が非常に高いのだそうです。
さすが「ゼロ」の概念を生んだ国だなあ、と思いました。
(五日市教室A)