【問】
この6月にメキシコで最古最大の遺跡が発掘された古代文明とは何ですか?
【答】
マヤ文明
マヤ文明とは、メキシコの南東部に栄えた古代文明で、マヤ文明はマヤ文字と呼ばれる独自で高度な文字を用いたり、マヤ暦と呼ばれるカレンダーのようなものが作られたりしていました。21世紀初頭には、2012年末でこのカレンダーが終わりを迎えることから、そこで世界が滅ぶのではないか、などとオカルトめいた話が流れたこともあります。
今回見つかったのは、マヤ文明の遺跡の中でも最古最大にあたるそうで、紀元前1000年~紀元前800年にかけて、約200年かけて作られたものではないか、とのことです。1つの建物を作るのに200年というのは、現代人からするとありえないかもしれませんが、当時はショベルカーなどの重機はおろか、鉄製の道具などもなかったことを考えると、このくらいはかかって当然だったのです。
また、この遺跡では本来マヤ文明で多く見られていた、王などの権力者を示す石像の類が見つかっておらず、支配者階級の命令でなく、平等な立場で古代の人々がこの遺跡を作った可能性があり、これまでのマヤ文明の研究を覆す可能性もあるそうです。
命令されなくても皆で力を合わせる、現代の地球人も見習わないといけませんね。
(五日市教室T)