気になるニュース462回「特別定額給付金」

【問】

新型コロナウイルスの影響を受けた経済対策として、国民にお金を給付することが決まっています。
この給付金は、国民1人につきいくら受け取ることができるでしょうか?

【答】

10万円

このお金のことを、「特別定額給付金」と呼びます。給付金を受け取るためには、役所から届く書類に銀行や郵便局の口座を記入し、口座と本人が確認できるもののコピーと一緒に役所に返送する必要があります。早ければ5月のはじめごろから給付金を受け取ることができます。マイナンバーカードを持っている人は、オンラインでの申請も可能ということです。4月の中頃の時点では、収入が著しく低下した世帯のみに30万円が支給されるというような政策があげられましたが、対象となる条件が分かりにくいため、1人10万円というかたちになりました。ちなみに諸外国では4月の中旬ごろには給付金を受け取ることができた国が多く、外国と比べ対応が遅いことが問題視されていました。

ただし、日本に住んでいればだれでも給付金を受け取れる、ということではないようです。住所を登録している市区町村の役所から書類が送られてくるため、住所を持っていない人は受け取ることが不可能となってしまいます。住所を持たない人の具体的な例としては、ホームレスのように路上生活をしている人、ネットカフェなどで生活をしている人があげられます。

こんな状況だからこそ、ふだんから生活が苦しい人を真っ先に救ってほしいような気もしますね。しかし、なんらかの基準を設けないと、政策が成り立たなくなってしまうことも、よくわかります。

(己斐教室N)