気になるニュース第449回 「月面で発見されたもの」

【問】

先日、月面でNASAの衛星があるものの破片を見つけました。これは何の破片でしょうか。

【答】

インドの月面着陸船

インドは7月に打ち上げた探査機から、この着陸船を月へ下ろし、アメリカ・ロシア・中国についで4番目の月面着陸成功を目指していましたが、月面の上空2.1キロメートルの地点で消息を絶っていました。この着陸船は、今までに誰も成功していない月の南極への着陸を目指していたそうですが、月への衝突と、20個以上の破片が発見される結果になってしまいました。

着陸船は今回の件で壊れてしまいましたが、探査機は現在も月の衛星軌道を周回しており、データの送信は続いています。インドは2022年までに有人での宇宙飛行を目指しており、さらに後継機の開発に着手したとの情報もあり、まだまだ挑戦は続きそうです。
 
宇宙開発にはロマンもありますが、それに伴う宇宙デブリなどによる事故の可能性も高くなっていますし、何より地球資源をやりくりするのではなく、足りなくなったら宇宙に求めようとする考え方にはやや危険なものも感じます。社会の授業でも「持続可能な開発」という言葉を学習しましたね。新しい開発だけでなく、これまであるものを節約しつつ使うことも考えないといけませんね。

(五日市教室T)