【問】
国連の世界気象機関が11月25日に「昨年は観測史上最高の濃度だった」と発表した、二酸化炭素やメタンなど、熱を吸収する性質のある気体を何といいますか。
【答】
温室効果ガス
温室効果ガスとは、その名の通り、熱を吸収することによって地球の大気の温度を上げる効果のある気体をまとめた呼び名です。
その中でも最も名前が知られているのは二酸化炭素と言っても良いでしょう。
二酸化炭素は、石油や石炭など化石燃料を使用することで増えます。
また森林破壊によって、吸収される場所を無くせば減らないため、これらのことが組み合わせられると大幅に増えます。
今回の発表では、二酸化炭素濃度は407ppm(0.04%)とのことでした。
これは、人類が化石燃料を大量に使い始める前の1750年から比べて、約1.5倍となっています。
ちなみに、世界では、この二酸化炭素を減らすために、2015年にパリ協定を結び、各国が二酸化炭素排出量を減らすことを目標にしています。
しかし、結果としては減るどころか増えているのが現状のようです。
極端に言えば、電気を使わない、車を使わないとすれば、排出量は減るでしょう。
しかし、現実問題としてそれは不可能に近い話です。
かといって、このまま放置もできない問題です。
そのため現在地中に二酸化炭素をうめるなどの対策も考えられていますが、まずは一人ひとりが便利だけを追い求めるのではなく、身近なところでできる「二酸化炭素の排出を減らす」ことをやっていきたいものです。
(西条教室N)