【問】
オーストラリアのある世界遺産への登山が禁止になりました。この世界遺産とは何ですか。
【答】
ウルル(エアーズ・ロック)
オーストラリアの先住民アボリジニの聖地として知られるウルル。
オーストラリア中部にある、高さ約350メートル、周囲が約9.4キロメートルもある巨大な一枚岩です。
オーストラリアの観光名所でしたが、この一帯はアボリジニの聖地であることへの配慮で登山が禁止となりました。
登山者に悪意はないにせよ、聖地をふみあらされる感覚はつらいものがあったことと思います。
さらにゴミを捨てたり、半裸で記念撮影をしたりするなどマナーの悪さも以前から指摘されていました。
ウルルを管理している国立公園は「登山者が来場者の20%を切れば登山を禁じる」と決定しており、このたびそれが実行に移されたかたちです。
オーストラリアでは他の山も登山禁止にする動きがあります。
富士山も増加する登山客への対策が必要になってきています。
訪れる側のマナーが求められているというのは、他の世界遺産においても同様ですね。
(五日市教室A)