畑のありんこ(140)

201004230929000.jpgコデマリが満開だ。
こういった小花は見ていて愛らしい。
名前も雅やか。
「鈴懸」とも。
最近の園芸品種の名前はカタカナで書いてあるのが多く、覚えれん(笑)。
こないだ園芸店で妻が買っていた花も覚えてない。(多分買った本人も覚えてない、と、思う)


確かに和名がない新しい品種もあるのでしょうし、そもそもカタカナで書くとお洒落な感じがする。
「ナスタチウム」「スプレーマム」「オキザリス」……。ヨーロピアンな空気が…(笑)。
たぶん意味が見えないので覚えにくいのですね。
カタカナが表音文字に過ぎないのがよくわかります。
文字といえばこないだ面白い発見をした。
最近ちびちゃんがひらがなを覚え始めたのです。
きっかけは何のことはない、一つ覚えたら「高い高いしてもらえる」から(笑)。
「いつまで高い高いやるの?」って聞くと、「パパがバタンってなるまで」。
勘弁してくれ。
それはさておき、清音を一応全部言えるようになったみたいだったので、濁音の話をしてみた。
「これが『か』。てんてんがつくと『が』。」「これ、『き』。てんてんがつくと『ぎ』」
なんていうふうに字を書きながら話してみました。
一般的に濁音は清音と同じ調音点で声帯がふるえる音(有声音)です。(たとえばkとg、tとd、sとzが清濁で対応しています)
が、そんな理屈は彼女にはカンケーなく、なんか感覚的にわかったらしく、さ行もた行もきちんと発音した。
面白いのは「ぢ」や「づ」もきちんと発音してみせたことだ。「じ」や「ず」の音でなく。
さらに思いついて、「は行」で試してみた。
というのは、「はひふへほ」と「ばびぶべぼ」は調音点が対応していないからだ。
調音点としては、pとbが対応しているのですね。hとbは発音するときの唇のかたちがちがう。
日本語の歴史の中で、「ぱ」(奈良時代以前)→「ふぁ」(奈良時代以降~江戸)→「は」と変化してきているのです。
だから、声帯をふるわすだけではは行の濁音は発音できないのではないか?
そう考えたわけです。
…案の定、発音できませんでした。
なんか、「は」の調音点のまま声帯をふるわせたらしく、ものすごい音になってた(笑)。
(五日市教室A)