とある日の通勤前のこと。
「スプリングフェスタではレアなグッズをゲットするチャンスです」
テレビから聞こえたキャスターの言葉。
悪寒が走ったと言えば大げさだが、なんとなく違和感を覚えた。
報道番組ということもあり、こちらもある程度正しい『日本語』を求めていたのかな。
最近はいたるところで外来語の乱用が問題になっているから、敏感になっていたのかな。
でも社会を批判する風潮にのっかって「外来語を使いすぎだ!」と言うのは面白くないから少し考えた。
例の朝のニュースを和語・漢語に直してみると
「春祭りでは貴重な品々を入手する絶好の機会です」となる。
うぅ~~む(‐‐;)
「スプリングフェスタ」は色で表すと白地にパステルカラー。
明るい色のドレスを着た若い女性が花を持って出迎えてくれるかな? なんて期待する。
「レアなグッズ」ってのもいいじゃない。ゴージャスでなんだかワクワクしてきたね。
一方の「春の祭典」。お琴の音が聞こえてきたゾ。和服の女性がまんじゅうとお茶を出してくるに違いない。
ひねもすのたりのたりかな。もらえる品は、よもぎ色した巾着袋。それはそれでホッコリ温かい。
なるほど、とそこで気づいた。
つまりは与えるイメージが全く違うわけだ。
その日に行われたのはやはり「スプリングフェスタ」であり、「春祭り」ではなかったのだろうと納得。
せっかくだから他の言葉でも楽しもうかな。
「レストランでランチにしましょ」
→スパゲッティか、悪くないねぇ。
「食堂でお昼ごはんを食べましょう」
→絶対におにぎりだ、昆布だとうれしい。
「ハネムーンはハワイなの」
→ウェディングはチャペルですよね?
「新婚旅行は奈良・京都よ」
→行き先まで変わるとその人の性格や趣向までが見えそうだから面白い。
「スーパーサイエンスハイスクール」
→いかにも先進的。白衣を着た学生がロボットの研究。
「超科学的高校」
→さすがにちょっと‥‥。全員が針金眼鏡で顕微鏡。まちがいない。
伝えたいことのニュアンスまでを正しく伝えるための言葉を選ぶ。
そのためには和語・漢語・外来語をかたよりなく知っておくのが良さそうですね。
よ~し、本日からエブリワンはたゆみなく精進してジュニアハイを的に定めて勉学よ、ウフ。
(西条教室 U)