畑のありんこ(603)

カリン台風19号の残した爪痕を目のあたりにして息をのみました。
私たちの日常はもろいものだと。
あたりまえに過ぎていく日々に感謝しないといけないと再認識しました。

地震、火山の噴火、台風、川の氾濫など、天災には抗しきれない。

身を守ることしかできないという意味では、わたしたち人間も、小動物と同じ行動しかとれないのだと。
報道番組での言い回しもずいぶん変化してきたことを実感しています。

物理学者の寺田寅彦が述べていたように、「災害」に対する心構えを教育すべき時代になってきたのかもしれません。
防災の意識、避難場所の知悉、自然現象の知識。
正常性バイアスについても、知っていて意識していれば命を失う人は減ると思います。

台風の風でずいぶん実が落ちてしまいましたけれど、カリンのいくつかは持ちこたえてました。
そこに何かを重ねてみてしまう自分がいました。

(五日市教室A)