半日ほど山側へ出かけました。
この季節になると、ヒガンバナをあちこちで見かけます。
道路沿いに走っていると、田んぼの土手とか家の敷地のきわで咲いています。
ヒガンバナは変わった植物です。
花の形も独特ですが、花が咲くときに葉がないのもめずらしいですし、3倍体なので種で増えることもありません。
水にさらして有毒成分を除くと、飢饉や災害時に救荒食として食べられるそうです。
またネズミやモグラよけとして植えられたのではないかという説もあって、昔の人の知恵に感心させられます、というか死活問題だったんだろうなあ。
墓地でも見かけることがありますが、土葬された遺体を小動物が荒らさないようにするためとも。
人間によって生息範囲を広げてきたことになるわけですが、ヒガンバナの作戦勝ちですかね。それとも一種の共生でしょうか。
ナツアカネをつかまえてふと思ったのですが、赤トンボといい、ヒガンバナといい、紅葉といい、秋って赤の合う季節なんですかね。
(五日市教室A)