春がやってきました。
5年生の1タームで「季節と生物」を学習しましたが
今回はその続きのような話。
春と言えばやはりサクラを思い出すでしょうが…
私たちが普通に見ているサクラはほとんどが
「ソメイヨシノ」です。
この「ソメイヨシノ」は,実は雑種。
「エドヒガンザクラ」と「オオシマザクラ」から
生まれた品種だそうです。
さらに,ソメイヨシノは種ができない(たまに
できても発芽しない)ので,ソメイヨシノから
子孫が増えることはありません。ですから,今全国にある
ソメイヨシノは,接ぎ木(他のサクラのくきの部分に
ソメイヨシノの枝を差して育てる方法)で広められたので
クローンといっても過言ではありません。
そんなソメイヨシノはいつからあったのでしょうか?
諸説あってはっきりしたことはわかっていないようですが,
西暦1720年~1750年ごろに江戸の染井村
(現在の東京都豊島区あたり)にある
植木屋さんが「吉野桜」として売り始めたものが
はじめらしいのです。しかしその「吉野」だと,
奈良県の桜の名所である「吉野」とまちがえそうだ
ということで明治33年に「染井吉野」という名に
変えられたそうです。
植物の名前の由来を調べるだけでもかなりおもしろい話に
出会うことができます。
植物だけでなく,身の回りのものにいろいろと疑問を持って
見てみましょう。そして調べてみましょう。
そこから広がるいろいろな世界を見ていくことで,理科への
興味も広がっていくことと思います。
この春休みの間,何か疑問を探して調べてみてはいかがですか?
(西条教室 N)