いきものばんざい(51)

シャガ【3倍体 ~シャガ~】キジカクシ目アヤメ科

 普通の生き物は、両親から1組ずつもらった、計2組の染色体(生物のもとになる情報…DNA)を持っているのですが、3組の染色体をもっている生き物もいます。これらの生き物のことを「3倍体」といいます。ヒガンバナ、シャガなどがその代表です。これらの植物は「不稔性」といって、種子ができにくくなっています。染色体が3組あるので、うまく3つに分かれていかないためです。バナナや種なしスイカはこの性質を利用しています。魚ではアユやアマゴ。3倍体のメスは卵を産まないため、その栄養が成長に回り、大きくなることが知られています。自然環境の変化によっても3倍体になるものがあることがわかっています。