気になるニュース432回「京の運用停止」

【問】

今月末に、運用が停止される「京(けい)」という名の機械がありますが、これはなんでしょうか。

【答】

スーパーコンピューター

スーパーコンピューターとは、科学の計算などを行うように開発された「スーパー」なコンピューター、つまり超高性能なコンピューターです。
京(けい)は2012年より運用されてきて、いまだなおデータ処理能力を示す世界ランキング「グラフ500」では、1位(4年半連続)を獲得しています。
しかし、計算処理能力では世界20位と、さすがに世界のトップクラスと競うには、力不足となってきていました。

運用停止ではなくてそのまま残し、新しいのとは別に使えばいいのではないかと思う人もいるかも知れませんが、このスーパーコンピューター、維持するのに1年間で何と100億円もかかるとのこと。
(ちなみに本体を作るのにかかる費用は1000億円以上だそうです!)
さすがにこれだけの維持費を払い続けるわけにはいかないので、解体するというわけです。

次のスーパーコンピューターの名前は「富岳」、富士山を意味する名前です。
京は1秒間に1京回(1兆の1万倍)計算できることからその名前がつけられましたが、富岳はさらにその100倍の能力があるとのことです。
数が大きすぎてなんだか実感がわきませんね。

(西条教室N)