【問】
7月1日より、改正健康増進法によって学校や病院、行政機関内で原則禁止されたこととは何ですか。
【答】
喫煙。(たばこを吸うこと)
受動喫煙ということばを知っていますか。
たばこから出る煙(副流煙)や、たばこを吸う人がはき出した煙を吸ってしまうことです。
発がん性があるといわれ、WHO(世界保健機関)によると、毎年数十万人(!)の非喫煙者(たばこを吸わない人)の命が奪われているということで、受動喫煙の防止が社会的な流れとなっています。
この法律は受動喫煙の対策として施行されたものです。
日本では対策が遅れています。
学校、病院、行政機関(省庁や都道府県の役所など)では、屋内でたばこを吸うことは禁止となりました。
屋上や施設の外の喫煙所の設置は「推奨しない(すすめない)」とのことで、設置すること自体は認められるようです。
来年4月からは、職場、飲食店、ホテルのロビー、船や鉄道などの交通機関も原則喫煙禁止となりますが、喫煙専用の部屋を設けることは可能のようです。
たばこを吸っている人より、周囲の人の方が健康被害を受けるというのはどうにも納得できないところではありますね。
オリンピック・パラリンピックも近いですし、このあたりきちんとしていないと批判の対象になりそうです。
一方で、たばこを吸っている人の8割は禁煙したいとも考えているとの調査結果もあります。
国としての姿勢はどうあるべきなのでしょう。
(五日市教室A)