畑のありんこ(579)

藍春休みに徳島県に行ってきました。
徳島といえば阿波の藍。
藍の中でも別格とされ、高級品として取り扱われたといいます。
イヌタデのような花が咲きます。

緑色の葉から藍へ。
発酵から染めるまでの工程をみて、昔人の創意工夫に感心します。
方法が確立するまでに幾多の試行錯誤があったことでしょう。
昔の工芸品の中には、作る方法がいまだ未解明のものもあると聞きます。
だれかが継承していかないとこうやって消えていく。
花や野菜の中にも品種が消えてしまっているものもあります。

今回は持ち込みで藍染めをさせてもらいました。
藍染めは普通の草木染めとちがって、媒染剤を使いません。
発酵させた液につけ、しぼって空気にふれさせることで酸化反応が起き、藍の色になります。
液の中の菌のため、朝夕に液槽を攪拌するそうです。
入れ物には風呂の浴槽が使われてました(笑)
最初行ったときは、なぜ浴槽がいくつもこんなところに…??? と思いましたが。

紅花染め。
ウージ染め。
泥染め。
どれも優しい色です。原色ではない、複雑微妙な色の移り変わりが日本人の感覚にあうのかもしれませんね。

(五日市教室A)