気になるニュース415回「ドナー」

【問】

白血病などの血液の病気の治療に、正常な血をつくる細胞を移植する方法(骨髄移植)があります。
患者にこの細胞を提供するしくみを運営する機関は何ですか。

【答】

骨髄バンク

医療の世界で、臓器などの提供者のことを「ドナー」といいます。
水泳の池江璃花子選手が白血病であることを公表し、はげましの声が全国から寄せられました。
何かできることは、と日本骨髄バンクにドナー登録に関する問い合わせが増えたことも報道されていました。

白血球などの細胞にはHLAとよばれる型があり、安全な移植のためには、患者の型とドナーの型が一致していることが必要です。
子どもは両親から型を半分ずつもらうので、兄弟間では4分の1の確率で一致しますが、他人との一致の割合は数百から数万人に1人といわれています。(日本人によくある型か、めずらしい型かでずいぶん違うそうです)
全く血縁がなくても、国や人種をこえて、自分と同じ型を持つ人がこの世界にはいるといいます。
そのだれかは、ある意味「もう一人の自分」でもあるわけです。

登録数は現在約50万人。移植を待つ人は年間2000人。
実際の提供率は3%に満たないそうです。
20歳から55歳までの健康な人であれば、特に肥満や病歴がない限りドナーとして登録できます。
ドナーとしてではなくても、寄付をすることで援助ができます。
こういった社会へのかかわり方について、もっと教育の場で学ぶ機会が持てれば…と考えたりします。

(五日市教室A)