なんと今回で60回目。
こんな時にワタクシが書くことになるとは!!
それでは前回の続き。
前回は,気体の発生について,ちょっと背伸びをした
内容について書いてみました。
これを使って,今回は計算を考えてみましょう…。
じゃあ,まず前回の図を使って復習!!
小さなつぶの集まりを分子というのだけど,
炭酸カルシウム1分子と塩化水素2分子で,
塩化カルシウム,水,二酸化炭素が1分子ずつできあがる
ということです。
今回は特に二酸化炭素だけ注目すると…
炭酸カルシウム | + | 塩化水素 | → | 二酸化炭素 |
1分子 | + | 2分子 | → | 1分子 |
2分子 | + | 4分子 | → | 2分子 |
3分子 | + | 6分子 | → | 3分子 |
・ ・ ・ | ||||
12分子 | + | 24分子 | → | 12分子 |
30分子 | + | X分子 | Y分子 |
こうなるとXやYにあてはまる数もわかりますね?
そう,簡単な比例計算(片方が2倍になれば
もう片方も2倍になる…という計算)になります。
ですからXは60,Yは30になりますね。
実はこのように比例計算になる仕組みがわかれば
あとは簡単(…かなぁ……)。
例題
炭酸カルシウム0.2gに塩酸を加えていき,二酸化炭素の発生量を調べると,下の表のようになりました。
では,炭酸カルシウム0.4gすべてをとかすのに,塩酸は何cm3以上必要で,そのときに発生する気体の体積はいくつですか。
さぁていきなりハイレベルな問題です(笑)
こんな問題見ただけでもうこのページを閉じよう…
なんて気を起こした人は…
もう少しがまんしてくださいね(笑)
この問題で一番引っかかってはいけないところは,
最初の表の中で加えた塩酸に対して,発生した気体の体積が
比例していないところがあります。
そう,10cm3加えたところです。計算上では2cm3加えたときの5倍
すなわち60×5=300cm3ほど発生していないといけません。
ところが270cm3だけ。これは???
これは,炭酸カルシウムがすべて反応してしまい,
なくなってしまったから新しく気体が発生できなく
なってしまったということなのです。
つまり,60cm3の4.5倍の270cm3までしか気体が発生できない
ということは,反応した塩酸も2cm3×4.5=9cm3まで。
つまり…
0.2g+9cm3→270cm3
これがぴったり発生するときの場合となります。
ここまでくればあとは簡単!
0.4g+18cm3→540cm3
ということになります。
できました…か???
<己斐教室 N >
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