気になるニュース60回「負の連鎖」

news39.jpg【問】
景気の低迷に伴って物価が連続的に下がり、その結果、貨幣(かへい)価値が上昇することを何といいますか。


【答】
デフレーション(デフレ)
990円→880円→850円→650円
何かわかりますか?
実はこれ、ジーンズの低価格競争の流れなのです。
毎年話題になるフランスのワイン「ボジョレーヌーボー」も、今年はペットボトル入りで980円や880円といったものが発売されました。
町のあちこちで様々な商品の低価格化が進んでいます。
日本経済は2008年9月のリーマンショック以来、景気低迷が続いているのですが、景気の低迷にともなって物価が連続的に下がり、結果的に貨幣価値が上昇することを「デフレーション(デフレ)」といいます。
物価が安くなり、貨幣価値が上がることによって、消費が刺激され景気が回復するという流れになるのが一般的です。
しかし、値段が安いことを単純に喜んでばかりはいられません。
消費行動が活発になるためには、将来に対する明るい見通しがなくてはなりません。
先行きが不安なままでは、「将来何があるかわからないから貯金しておかなければ!」という意識が先行し、市場にお金が回らなくなるからです。
また、企業にとっても品物の値段を下げるということはひとつあたりの利益が少ないということであり、数多く売っても利益が薄くなります。
また、たくさん売るためにはさまざまなリスクも増えます。
そしてがんばって働いてたくさん売っても、なかなかもうからない。もうからないからみんなの給料が上がらず、その結果家計を切りつめて、消費が鈍(にぶ)る。
消費がにぶると物が売れなくて困るので、さらに値段を下げざるをえなくなる……
これを「デフレスパイラル」といいます。
このままでは日本経済はデフレスパイラルに陥(おちい)りそうですね。
日本銀行が長期金利を0.1%に下げて景気を刺激する方向性を打ち出しましたが、株価の動きを見る限り、まだ刺激が足りないような気がします。
また、政府の対応もマニフェストに掲げた「子ども手当て」や「高速道路無料化」、「ガソリン暫定税率撤廃」などの原資を作り出すために必死で、長期的展望がよく見えません。
政府は国民に将来への展望を示し、日銀は経済面でそれをバックアップする。
両者の底力に期待しましょう。
(皆実教室M)
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