【問】
鹿児島県奄美大島で根絶のために捕獲が進んでいる動物は何でしょう?
【答】
マングース
皆さんはマングースと聞いたら、なにを思い浮かべますか?ハブの天敵というイメージが強いのではないでしょうか。たしかにその通りで、マングースは毒蛇であるハブの対策として、奄美大島に放たれた外来種です。狙い通りにマングースは繁殖しましたが、今度はそのマングースが問題になってしまったのです。
マングースはハブだけを食べる動物ではありません。奄美大島に生息する希少な在来動物をおそってしまったのです。特にアミノクロウサギと呼ばれる体長50cmほどのウサギは、国の天然記念物にも指定されているほどです。2000年度から駆除が始まり、ピーク時には10000匹を越えたとされる数はとうとう50匹以下になったとまで言われています。
駆除が進んだこと自体は喜ばしいことですが、忘れてはいけないことがあります。それは、このマングースも含めて外来種問題になっている動物のほとんどが人間の手によって連れてこられたということです。こちらの都合に合わせて繁殖させておいて、今度はそれを駆除するわけですから、連れてこられた側からすればいい迷惑です。人間も自然界の一部であることを肝に銘じないといけませんね。
(五日市教室T)