それでもIwill be…(52)

6230988.jpg「ぼくはこう思うんですけど、どうしてダメなんですか?」
国語の指導をしていると、どうしても正解に納得がいかない子に出くわす。
これは、よく考えているからこそで、好ましい傾向だ。
ただ、入試というのは、あくまでも客観的な基準に基づいて正解が導き出される。


そこには、「ぼくだけの考え」「私の思い」「読者の感想」といったものは全く反映されないことを、しっかりと覚えておきたい。
要するに、正解には必ず本文中に明確な「根拠」があり、それをくつがえすほどの根拠なり理由なりを「本文中から」引っぱってこない限り、正解が変わることはないのだ。
逆にいえば、本文のなかに「根拠」を見つけさえすれば、その解答はほぼ正解である可能性が高いということ。
常にこんな気持ちをもって解いていけば、またひとつのかべを超えることができるのではないか。
そういえば、中学か高校か忘れてしまったが、英語のテストでこんな問題に出くわした。
適語を補いなさいという設問で、日本語に直してみると、およそこんな感じだ。
「トムは、昨夜(    )で、ジュリーと出会い~」
選択肢に、ロンドンとかパリとかがあったのだけど、それを判断する根拠はテスト問題のなかにはなかった。
教科書をちゃんと読んで来いということなのだろうけど、これはちょっとひどい(笑)
え、入試ではどうかって?
そんなテストを課したら、大問題になります…ご安心を。
(己斐教室S)