NASA(アメリカ航空宇宙局)がこのたび月に存在するあるものの直接観測に初めて成功したと発表しました。さて、そのあるものとは何でしょうか?
【答】
水(氷)
皆さんもアメリカが1961年から1972年にかけて行った月への有人探査計画(アポロ計画)は知っていますね。そこで持ち帰った月の石の分析などから月には水が乏しいと考えられてきました。もしあったとしても月の表面温度が昼間は110℃にも達するので、水蒸気になり、分解され宇宙空間に拡散してしまい、月の表面にとどまることがむずかしいと思われていたのです。
月に水が存在するであろうということは推測されてはいたのですが、NASAがこの度その決定的となる証拠を発表したのです。月の両極(北極、南極)にあるクレーターの一部には日光が差し込まない場所があり、その気温は最高でも-157℃だそうで、その場所で氷を観測することに成功したそうです。写真はNASAの公表したもので青い部分が氷とのこと。(出典:NASAのホームページより)
十分な水が確保できるならば、人類の月への植民も可能になるとのことで、多くの関心を集めています。近い将来とはとても言えませんが、人類が他の惑星に移住する礎となるかもしれませんね。
(アイル代表S)