いきものばんざい(28)

カタバミ【種子散布作戦 ~カタバミ~】カタバミ目カタバミ科

 植物にとってどうやって種子を広い範囲に散らせるか、というのは種の存続の大問題です。鳥やけものに運んでもらう、風にのって飛んでいく…さまざまな作戦がありますが、自力で種を遠くへ発射する、というのが最初でしょうか。カタバミは、熟した果実をさわると、はじけて種子を遠くへはじきとばします。1mくらいは飛びます。見つけたらぜひさわってみてください。種子にはエライオソームというアリの好む物質がついていることもあり、アリが運んでくれることも計算に入れているようです。さらに葉っぱは朝に開き、夜にはとじてしまいます。夜ふかしなし。健康的です(笑)。