【問】
今年で開通して30周年になる、本州と四国を結ぶものとは何ですか。
【答】
瀬戸大橋
岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ、10基の橋の総称です。
児島・坂出ルートとも呼ばれています。
この橋は2層構造となっており、上を高速道路(瀬戸中央自動車道)、下がJR(本四備讃線)が通っています。
本州と四国を結ぶルートは3つありますが、その先陣を切って開通しました。
神戸・鳴門ルート(神戸淡路鳴門自動車道)は1989年、尾道・今治ルート(西瀬戸自動車道…瀬戸内しまなみ海道)は1999年に開通しています。
もちろん、主たる目的は交通で、開通した1988年には四国への観光も大きく増えました。また、野菜や魚介など、四国から関西方面への輸送も担うようになりました。
送電線や光ファイバーケーブルなども敷設されており、ライフラインとしての役割も持っています。
実際に車で渡るとわかりますが、よくこんな大きな建造物を設計・建築できるものだと感嘆します。
その建設においては、潮流や強風など、自然に対する計算も十分なされています。(風速25mをこえると通行禁止になります。)
大きな自然の力に対して、人間の力ではりあうのではなく、自然とうまくやっていくという感覚が大切だということです。
ちなみに、1988年には青函トンネルも開通しています。
本州と北海道、そして四国がつながった記念すべき年が昭和の終わりを迎える頃、というなんだか象徴的なできごととして印象に残っています。
(五日市教室A)