クワがものすごい勢いで熟れ始めて、収穫が間に合わなくなってきました。
熟れるとヒヨドリにつつかれて地上に散らばったりして、地面が紫色になってしまいます。
指を紫色にしながら頑張ってとっています。
クワといえば蚕。
以前は日本にも多くの養蚕農家がありましたが、今は全国で300戸前後。
このまま衰退の一方か…と思っていましたが、この蚕を生物工場として利用するプロジェクトが始まっています。
化石燃料に依存した現代の社会、何を作るにも電気や化学的エネルギーを使うのですが、この計画は、酵母菌や蚕などに遺伝子操作を加え、これらの生物にさまざまなものを作ってもらおうという計画です。
蚕の作る糸は、大きなタンパク質の集まりであることから、この分子量を利用して複雑な物質を作り出すことが期待されています。
また、蚕は長い品種改良の結果、あまり動き回らない性質に変わっており、管理もしやすいのです。
この蚕を生物工場にする試みは、すでに全国の15を超える企業で行われています。
蚕のエサはクワの葉です。
養蚕が衰退したせいで、2015年に桑畑の地図記号も廃止になっています。
また桑畑の記号が復活するとき、それは日本に一大生物工場プロジェクトが動き出しているときかもしれません。
変化朝顔、発芽し始めました。
今回は遺伝子がらみのお話でした。
(五日市教室A)