【問】
下手をするとあと数十年で日本でできなくなる可能性があるとも言われている、春の代名詞とは何でしょう。
【答】
花見
日本に数百万本あるともいわれているサクラの代表品種、ソメイヨシノ。
江戸時代、東京の染井村から広まったといわれていますが、すべてが挿し木で増やされているために、そのすべてがクローンなのです。
同じ性質を持っているということは、病虫害で一斉にだめになってしまうというリスクを背負っているということでもあります。
2012年に、愛知県で「クビアカツヤカミキリ」という昆虫が見つかりました。
ユーラシア原産で、もともと日本にはいなかった虫なのですが、その後、東京都、群馬県、埼玉県、徳島県などでも発見されています。
彼らの幼虫はサクラ、ウメ、モモなどのバラ科の樹木を食害して枯らしますが、おそるべくは、日本は全国にわたってあちこちに隙間なくサクラの木が植えられているということです。
モモやウメの主産地に近い県で発見されているうえ、この虫の繁殖力は非常に強く、爆発的に広がっていくのではないかという懸念が高まっています。行政からは成虫を見つけたら、すぐ捕殺するようにという異例の指示も出ています。
研究や駆除のためにクラウドファンディングも行われています。
興味のある方は調べてみてください。
(五日市教室A)