畑のありんこ(533)

トマト花トマトの花が咲き始めました。
トマトはナス科の植物ですが、ナスはもちろん、ピーマンやジャガイモもナス科です。
花をよく観察してもらうと、色こそ違いますが、同じ形をしていることがわかります。
また、ウリ科のキュウリやスイカ、メロン、ゴーヤ、ヘチマなどは雄花と雌花がそれぞれつきます。
自分の目で見たことはしっかり知識の基礎となって消えていきません。
あっちこっちで野菜が花を咲かせる時期なので、チャンスがあれば子どもに見せてやってください。

トマトは一番花をしっかり受粉すると、そのあとの実つきもいいといいますね。
一番花が受粉すると、ここは成長にも生殖にもいいと判断して、実がよくなると判断するようです。
植物はかなり賢くて、環境によって対応を変えます。
なかなか雌花がさかない株の茎に半分切れ込みを入れると、「これはヤバイ。枯れるかもしれん。子孫を残さねば…!」という反応をして雌花を咲かせたりもします。
なかには植物には記憶力があるのではないかという研究も行われています。

私たちが意識的に何かをするレベルとは異なるのかもしれませんが、植物の力は未知数ですね。

(五日市教室A)