気になるニュース368回「続く混乱」

【問】

4月13日、アメリカ、イギリス、フランスの3か国は、化学兵器を使用したとして、〇〇〇を攻撃しました。あてはまる国名を答えなさい。

【答】

シリア

内戦が続くシリアで7日、首都のダマスカス近郊においてアサド政権が化学兵器を使用したとして、英米仏の3か国は化学兵器関連とされる施設を攻撃しました。これに対して、アサド政権を支持するロシアが反発しており、今後アメリカとロシアの緊張が高まると見られています。

2011年、北アフリカや中東の国々で「アラブの春」とよばれる民主化運動が起こりました。この民主化運動によって、それまであった独裁政権は次々と倒れていきました。しかし、その後、社会が不安定化し、現在も混乱が続いています。

特にシリアでは、政府(アサド政権)軍と反政府軍との対立が内戦につながりました。アメリカをはじめとする欧米諸国が反政府軍を支持するのに対して、ロシアは政府軍を支持しています。このことが内戦をより一層はげしくすることとなりました。さらに内戦の混乱に加えて、反政府軍をイスラム国が攻撃して支配地域を広げました。現在、イスラム国は首都が制圧され崩壊したものの、政府軍と反政府軍との内戦は続いています。

今回のシリア攻撃でシリアと関わる国々は今後どのように変化していくのでしょう。ニュースに注意をはらっておきましょう。

(皆実教室F)