【問】
道路における危険防止などを目的とし、歩行者や自転車、自動車、路面電車の交通方法なども記されている法律は何ですか。
【答】
道路交通法(道交法)
7月1日より、全国でほぼ一斉(いっせい)に自転車の三人乗りが認められるようになりました。
ただし、一定の安全基準を満たした自転車でないといけません。
運転者は16歳以上。専用の座席に乗せることができるのは6歳未満の幼児2人です。
基準を満たしていない自転車で三人乗りをした場合は、道路交通法違反で2万円以下の罰金となります。
が、専用の自転車が高価(5万円~10数万円)なうえに、普及(ふきゅう)に時間がかかるということで、警察庁は指導や注意にとどめてルールを社会に広めていきたいという考えのようです。
本来、自転車の三人乗りはすでに禁止されているのですが、あまり守られていないという状態でした。
一昨年、自転車の三人乗りを禁止する方針を警察庁が打ち出したところ、子どもを持つ母親たちが猛反発(もうはんぱつ)したのです。
複数の幼児を育てている保護者にとって、自転車は日常生活に欠かせない移動手段です。
自転車の三人乗りが禁止となると、移動は徒歩か、あるいは自動車やバス、鉄道などになります。
幼児を複数連れての徒歩は大変ですし、自動車を持たず、鉄道の駅も近くにない…といった家庭も当然あるでしょう。
毎日バスや鉄道では、運賃もバカになりません。
そこで、昨今の不況や少子化といった社会情勢からも、
子育ての支援の一環として「三人乗りを認めよう!」という動きになったのです。
このため、自転車業界は安全な自転車の開発を検討するよう、求められていました。
禁止されていたものが、一転認められるようになるという例としては、注目していいニュースですね。
ただ、幼児を自転車に乗せている際、事故や転倒などでケガをする例も多いことから、強度や安全性に配慮(はいりょ)された自転車でないと危ないのは言うまでもありません。
できるだけ消費者が手に入れやすい値段での開発・販売をお願いしたいものです。
地方自治体によっては、購入の際の助成金を出そうという動きのところもあるようです。
【おまけ】自転車でやっちゃダメなこと!
×ブレーキがきかない自転車に乗る
×傘をさしながら自転車に乗る
×携帯電話を操作しながら自転車に乗る
×夜、ライトをつけずに自転車に乗る
×横にならんで2台の自転車を走らせる
×手や肩に荷物をかけて自転車に乗る
×ハンドルに荷物をかけて自転車に乗る
自転車に乗るときは、くれぐれも安全運転をこころがけましょう!
(五日市教室A)