なくなりそうになってきましたので、味噌を仕込みました。
大豆を圧力鍋で煮て、つぶして、塩や麹と混ぜて…と手間もかかりますが、安心安全なのが一番です。
ほぼ毎朝味噌汁をいただいていますが、ふと考えた。
ごはんと味噌汁って、コメとダイズ、つまり有胚乳種子と無胚乳種子を摂っていることになるわけです。
炭水化物の多いコメと、タンパク質や脂質の多いダイズ食品。
よくできてるなあ。和食。
有胚乳種子は栄養分をたくわえている胚乳に場所をとられ、本体(胚)を大きく設定することができません。
無胚乳種子は植物の進化の過程で、栄養分を子葉にたくわえることで、芽生えを大きくしようとしたのではないかと考えられています。
少しでも大きければ、生き残る率が高くなるからです。
一方、有胚乳種子の多くが単子葉植物ですが、こちらはひたすら早く大きくなることに特化していきました。
形成層もなし! 枝分かれ構造もなし! 葉も根も直線構造で簡易化して早く大きくなることを目指す進化をしました。
イネ科の植物にケイ素が多く含まれているのも、形成層がない分、ケイ素で強度を増そうとした結果ではないのか? むむ。
ちなみにススキの葉で手が切れるのもこのためです。
ケイ素は豊富にある元素で、地球上の元素の4分の1がケイ素です。水晶やシリコン、あるいは珪藻や放散虫の成分にもなっています。
たくさんあるものを利用して、自分たちに役立てているのだとしたら非常に賢明なわけで、植物にも思考能力があるのではないかと疑ってしまうことが、よくあります。
(五日市教室A)