【問】
今年、2324万9425ケタの数字だけが719ページにわたって書いてある本が出版されました。
さて、この本に書かれているのは史上最大のあるものですが、そのあるものとは何でしょう?
【答】
素数
素数とは何でしょうか?
5年生の君たちならもう習っていますね。
そう、1とその数以外に約数を持たない数だってこと。
分数の計算や約数・倍数といった問題を解くには重要な数です。
30までの素数を言えるでしょうか?
2、3、5、7、11、13、17、19、23、29・・・・・・
今年に入って発表された史上最大の素数は、2を77232917回かけあわせた数から1を引いた自然数です。
2を複数回かけあわせたものから1を引いた自然数をメルセンヌ数といいますが、特にこの中で素数になるものをメルセンヌ素数といい、名前の由来となったマラン・メルセンヌが1622年に発表しています。
ちなみに彼が発表した最大の数は2を257回かけあわせた数から1を引いた数で、77けたでしたが、後にこれが間違いだったこともわかっています。
さて、今回私がこれを取り上げたのは出版した人のコメントに感動したからです。
「円周率は無限に数字が続いて完結しない。今回の素数はちゃんと完結している。最後のページがちゃんと数字で終わるのが美しい。」
同感です。
(アイル代表S)