畑のありんこ(523)

サルオガセモドキ先日、梅の枝の剪定をしました。
花芽がついている枝は部屋の中に入れたので、そのうち咲くでしょう。
このあと剪定を控えている木々があるのですが、いやじゃ。寒い(笑)。早く温かくなってね。

広島市植物園の大温室が改装中で、平成30年の春の再オープンを楽しみにしているものです。
さまざまな花の香りや色に驚いたり、バックヤードツアーに参加したりと思い出の多い温室ですが、一体どんな姿で再登場するのか、わくわくしています。

大温室の横にある温室のスイレンも見事な花を咲かせますが、そこにサルオガセモドキがかかっています。今もかな? 
サルオガセは霧のたちこめるような樹林の枝に着生し、たれさがる地衣類です。
よく森林の描写で、枝からとろろ昆布のようなというか、じいさんのあごひげのようなというか、もしゃもしゃしたものがぶら下がっているのを見ることがあるでしょう。

それによく似ているから「サルオガセモドキ」なのですが、地衣類ではなく、れっきとした植物です。花も咲きます。そしてイネ目パイナップル科です。これパイナップルと同じ科といわれても…という感じですね。
さらに細かく見ると、ハナアナナス属。といってもなじみがありませんが、チランジアというと聞いたことがある方もおいでかもしれません。
よく「エアプランツ」といって売られているもの達です。
昔は値段が高かったのですが、今は100円均一の店でも見るようになりました。ちょっと小さいですけど。昔はよく枯らしたもんだ(笑)。20年前くらい。
あの仲間なのです。

あまり動きのある植物ではありませんので、異国に連れてこられて、適応にとまどってないか? とつい心配になることがあります。

(五日市教室A)