サザンカが咲いています。
花が少ない季節に鮮やかな色を添えています。
ツバキとよく似ていますが、葉にぎざぎざがあればサザンカです。
漢字では「山茶花」と書き、もとは「さんざか」といったらしいのですが、今は「さざんか」となっています。
このように、語の中で音が入れ替わる現象を「音位転換」といいます。
たとえば、有名なとところでは「舌つづみ」→「舌づつみ」としたり、すでに語形が安定してしまっているものでは「あらたし」→「あたらし(い)」のような例があります。
映画「となりのトトロ」では、メイちゃんが「とうもころし」って言ってましたね。
「雰囲気」を「ふいんき」だと思っている生徒がかなり増えています。
「漢字を見てごらん。『ふん』『い』『き』でしょ?」といって、初めて「ほんまじゃ」という反応が多い。
たぶん、この言葉を言った周りの人間が「ふいんき」と間違えて言った、実際に「ふいんき」と聞こえる、「ふいんき」の方が言いやすい、など理由はいろいろあるのでしょうが。
小さい子どもがよく起こす現象でもあるので、おそらく調音点がつながりやすいような舌の動きをしてるんじゃないかな、と思ったりしています。
ちょっと興味を惹かれて、調べてみたら、子どもの言い間違いの分類や研究もあるんですね。
こういったところにも科学的な視野が持てるんだなあ、と思って面白く読みました。
(五日市教室A)