【問】
日本の気象にも影響を与えているといわれている、赤道付近の東太平洋の海水温が平年より低くなる現象のことを何といいますか。
【答】
ラニーニャ
日付変更線から南米にかけての赤道付近の海水温が平年より高い現象はエルニーニョといいます。
エルニーニョとラニーニャはそれぞれ数年おきに発生し、その状態が1年近く続くことで、全世界的な気候に影響を与えると考えられている現象です。
これらは密接につながった現象として、「エルニーニョ・南方振動(ENSO)」と呼ばれています。エルニーニョとラニーニャはその振れ幅の両端という考え方が主流だそうです。
南米から西の沖合いへ向かって吹く強い貿易風という風があります。この風によって、南米沖の温かい海水が押し流され、これに引っ張られるかたちで深海の冷たい海水が上昇してきます。
ペルー沖の海面水温が平年より5度以上低くなり、その期間が6か月以上続くと、ラニーニャが発生したとされます。
ラニーニャが発生すると、日本の夏は暑くなり、冬は寒くなります。今年はラニーニャの影響が出ているとのことで、この冬も西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなりそうだとの予測でした。
ラニーニャがこの前起きたのは2007年。猛暑でした。
この冬も記録的な積雪の報告が報道されていました。
天気の神様に加減をお願いしたく…
(五日市教室A)