畑のありんこ(506)

カリンカリンの実が大きくなってきました。
うちではブドウやウメの木に次いで古株の木です。
ここ数年は、赤星病になったり、モモチョッキリ(昆虫の名前です)の食害にあったりで、熟す前に落果することがほとんどでした。
今年はどうかな。

カリンは生食できません。かたいし、渋いです。
ただ、ジャムにすると一転、茜色の美しいものとなり、味も渋みが少しある、なかなか奥の深いものになります。
喉にもいいと言われていますので、のど飴の成分表示によく書いてありますね。
私も喉を使う仕事なので、薬用効果もねらって植えた木ですが、花もなかなか美しいのです。

もう一つ、特徴的なことがあります。それは芳香です。
実が完全に熟すと、非常にかぐわしい香りがします。
なぜ香水や芳香剤に「カリンの香り」というものがないのか、と思ってます。
化学的にも成分がわかっているはずなのですけれど。
名前が「カリン」だとあまり知られてないから売れないんですかね?

(五日市教室A)