新年度の授業がはじまってから、もう2タームが過ぎました。それぞれ新学年の授業にもう慣れてきたかな?
さて、5年生はこの2タームで、「倍数・公倍数」や「約数・公約数」を学習しました。
その中で君たちは「素数」という数を習いましたね。
素数とは、1とその数以外に約数を持たない整数のことです。
文字通り全ての整数の素になるものです。
整数はすべて素数の積の形に表すことができます。
たとえば36=2×2×3×3と表すことができますし、720=2×2×2×2×3×3×5と表すことができます。整数を素数の積の形に表すことを「素因数分解」といいますが、これはもう少し後のタームでくわしく学習します。
今回のタームでは「連除法」を学習しましたが、その際に必要なのが、素数で割っていくという作業でしたね。かんたんな問題では2や3といった1けたの素数で割れるのですが、13や17といった2けたの素数でないと割れない問題もよく出題されます。
ですから30までの素数はしっかりと暗記しておきましょう。
2 3 5 7 11 13 17 19 23 29
ところでみなさんは最大の素数がどんな数か知っていますか?
2008年8月に発見された最大の素数は「2の4311万2609乗引く1」
(2を43112609回かけあわせた数-1)
なんと1297万8189けたの数だそうです。
10万台のコンピューターをインターネットでつなぎ、分散型コンピューティングという手法で発見されたそうですが、途方もない数ですね。このたびの素数ははじめて1000万けたを超える素数だということで10万ドルの賞金も出るそうです。
今後もコンピューターの発展とともに新たな素数が見つかり、記録が更新されていくのでしょうが、数字というものは無限だと改めて感じさせられますね。
素数の考え方は、今後、分数の計算を習得する際の基礎になりますし、その後習う比や比の性質といった計算単元の根幹をなす重要なものです。
コンパス01、02の結果を見て、「もう少しだった。」という人は、この春休みの間にしっかり復習しておきましょう。
(五日市教室S)