【問】
短時間に局地的な大雨をもたらす発達した積乱雲が帯状に集まる現象を何といいますか?
【答】
線状降水帯
積乱雲(入道雲)といえば、夕立ちを降らせる雲として有名ですね。
夏の強い日差しによってあたためられ、軽くなった空気が急激に上昇し、上空で冷やされてできる雲であることはみなさんも知っていると思います。
強い雨が降るけれども短時間であるというのが夕立ちの特徴でした。
ところが近年の異常気象(高温)により、これまでよりも規模の大きな積乱雲ができ、局地的に大雨をもたらすことが多くなりました。
そして「ゲリラ雷雨」という言葉が使われるようになったのです。
「線状降水帯」は、高気圧にはさまれて停滞した前線に流れ込んだ湿った空気が急激に冷やされ、積乱雲が次々とできて局地的に大雨を降らせます。
一つではなく、複数の積乱雲が次々にでき、林立することから「バックビルディング現象」とも呼ばれ、長いものだと300kmもの長さになるのだとか。
今回、九州北部で起こった大雨の災害もこの「線状降水帯」が原因と言われています。
2014年8月の広島の土砂災害をもたらした大雨もそうでした。
私たち人間は自分たちの文明を発達させようとするあまり、地球の環境を急激に変化させすぎてしまったのかもしれません。
「過去経験したことのないような大雨が…」というニュースを聞くたびに、私たち人間が何かアクションを起こさねばと思わずにはいられません。
(アイル代表)