【問】
インフルエンザの特効薬として使用され、また、新型インフルエンザ対策の一環として備蓄(びちく)されている薬は何ですか。
【答】
タミフル
最近、インフルエンザが猛威(もうい)をふるっています。
インフルエンザのため、学級閉鎖や学年閉鎖になった学校もありますし、また、町でもマスク姿の人が多く見られます。
実際に風邪やインフルエンザにかかっている人だけでなく、予防のためにマスクをしている人も多いようです。
東京の町田では、病院内でインフルエンザの集団感染(しゅうだんかんせん)が起こり、死亡者まで出ました。
症状が似ているため、風邪の一種だと考えている人もいるかもしれませんが、全く別のほんとうに恐ろしい病気なのです。
このインフルエンザの特効薬といわれるのがタミフルです。
大人の場合、インフルエンザの症状が出て48時間以内に飲み始めると、ウイルスの拡散を防ぐことによって増殖を抑えることができ、インフルエンザの症状を早く回復させる効果があるとされています。
A型、B型インフルエンザウイルスだけでなく、世界中でパンデミック(感染爆発…急激に病気が広まること)が恐れられている、新型インフルエンザ(鳥インフルエンザ)にも効果が見込めるとされ、日本政府も2800万人分の備蓄を進めています。
ただし、未成年者などへの副作用で、突然死や異常行動を引き起こすことがあるとの指摘もあり、かなり強い薬であることは間違いありません。
ところが、今年の冬、このタミフルが効かないインフルエンザが日本で流行しています。
インフルエンザウイルスの中で「Aソ連型」と呼ばれるタイプのうち、その約90%がタミフル耐性(たいせい)を持っているという調査結果も報道されました。
タミフル耐性のウイルスが増えると、通常のインフルエンザが猛威をふるう可能性があるほか、政府の新型インフルエンザ対策も見直さねばならなくなります。
これまでは、タミフルの大量使用で、ウイルスがタミフル耐性を得たと考えられていました。
しかし、治療薬としてタミフルを使っていないとされる発展途上国からも耐性ウイルスが出現していることから、ウイルス自身が突然変異を起こしたのだと考えられます。
タミフル以外にも、リレンザというインフルエンザ用の薬もあるので、今の日本が危機的状況だというわけではありません。
しかし、新薬を開発すれば、その薬に耐性を持つようにウイルスが変異するといった、ウイルスと人間との戦いは今後も続いていくのでしょう。
先日、色々なタイプのインフルエンザに効くワクチンを、厚生労働省の研究班が開発したという朗報が報じられました。
が、実用化には通常数年程度かかるとか。急いでほしいですね。
とりあえず、自分たちに出来ること、日々の手洗いとうがいを徹底して、感染予防に努めましょう!
(皆実教室M)
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